社会保険料は給料の約16%も!

| 社会保険ってなに?

 

サラリーマンの方は毎月の給料から社会保険料が差し引かれています。社会保険には5種類ありますが、どのようなものなのでしょうか?主な役割をまとめます。

1 厚生年金

国民年金+上乗せ分の年金です。納付する保険料の半額を会社が負担しています。

2 健康保険

怪我や病気になった時の医療費のうち一定割合を国が負担します。一般に3割の自己負担ですね。また、怪我や病気で働けなくなった期間の給与の一部が保険金としてもらえます。納付する保険料の半額を会社が負担しています。

3 介護保険

40歳以上の方は介護保険料を支払っています。介護を受ける施設の利用料や介護に必要な器具を借りたときの利用料などのうち一定割合を国が負担します。納付する保険料の半額を会社が負担しています。

4 労災保険

通勤中や業務で怪我や病気になった時の医療費を全額国が払ってくれます。労災保険指定医療機関で受診されると手続きが楽になります。さらに、業務中の怪我で障害を負ったときや死亡した時に一定の給付金をもらえます。保険料はすべて会社が負担します。

5 雇用保険

退職や育児・介護で仕事を休んだときに給与の一定割合をもらえます。一般的には納付する保険料の2/3を会社が負担します。

 

| 保険料はどのくらい?

 

社会保険料は金額ではなく給料の何%かで決まっています。業種によって違ってきたりしますので、おおよその金額を計算してみます。協会けんぽ加入の一般的な企業を念頭に置いています。

1 厚生年金 : 9.150% (総額18.30%)

2 健康保険 : 5.870% (総額10.17%)

3 介護保険 : 0.785% (総額1.75%)

4 労災保険 : 0%   (総額0.25~8.8%)

5 雇用保険 : 0.3%  (総額0.9%)

40歳以上で介護保険料を支払っている場合には、合計すると16.105%にもなります。介護保険がなくても15%以上の負担です。

たとえば、給料が30万円で扶養家族がいない場合、社会保険料が約4.8万円、源泉徴収税額が6,640円です。合計すると約5.5万円にもなります。手取りは約24.5万円です。

社会保険はかなり高額な保険だと分かります。

 

| フリーランスとの比較では?

 

フリーランスの方は社会保険に加入しなくてもかまいません。厚生年金の代わりに国民年金ですし、健康保険も国民健康保険です。介護保険はありますが、労災保険は基本的にありませんし雇用保険もありません。

一番大きな違いは厚生年金でしょうか。こちらから比べてみましょう。

1 厚生年金と国民年金

厚生年金は給料の金額でもらえる老齢年金の金額が変わります。国民年金は平成30年で年間77万9300円です。月額にすると約6.5万円。この金額は20~60歳までの40年間全額すべて支払った場合の金額です。6.5万円/月で生活できるでしょうか。家賃の支払いがあるととても無理ではないでしょうか。

総務省の家計調査(平成29年度)によると、65歳以上で二人以上の世帯の老後の生活に必要な金額は月額24万7700円だそうです。60歳以上の単身世帯で月額14万8358円です。

国民年金との差額は、65歳以上の二人世帯で約12万円のマイナス、60歳以上の単身世帯で約8.3万円のマイナスです。

これを少しでも埋めるためには、“国民年金基金”“付加年金”に加入したり、“投資信託”“確定拠出年金”“変額終身保険”を活用する必要がありそうです。

2 労災保険と民間の保険

フリーランスの方は労災保険に加入していない方がほとんどでしょう。労災保険の代わりになるのが、傷害保険や医療保険ですね。

国民健康保険で3割負担が必要ですが高額療養費の制度がありますので、お金に余裕のある人は傷害保険や医療保険に加入する必要はなさそうです。ただ、国民健康保険には給料の一部を補填してくれる制度がありませんので、安心料として所得補償のある民間の保険に加入しておくいてもよさそうです。

 

| まとめ

 

1 社会保険は5種類!

2 社会保険料は給料の約16%!

3 フリーランスとの比較では社会保険はお得!?



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