年金を減らすスライドってなに?

| スライドって何のために導入されたの?

 

一般的に年金の“スライド”というと“マクロ経済スライド”を指すようです。マクロ経済スライドは、平成16年の年金制度改正で導入されました。

年金額の調整は原則として賃金や物価の変動によって行われます。ところが、このままの調子で年金額を変動させると、将来の現役世代の負担が過度になってしまいます。そこで、賃金や物価の改定率を調整して年金の給付水準を抑えるために作られた制度が“マクロ経済スライド”です。

ただ、賃金や物価の上昇が小さくて、マクロ経済スライドを適用すると年金額がマイナスになる場合には年金額の改定は行われません。また、賃金・物価が下落した場合にもマクロ経済スライドは適用されず、賃金・物価の下落分だけ年金額が引き下げられます。

 

| 国民年金の場合

 

1 対象と対象外

・対 象:年金、加算額

・対象外:付加年金、死亡一時金、脱退一時金

2 方法

・原則:賃金・物価の変動等による自動改定

・マクロ経済スライド:原則の改定率×調整率(0.998)

3 適用時期

翌年の4月以降

 

| 厚生年金の場合

 

1 対象と対象外

・対 象:年金、加給年金額・加算額、最低保証額

・対象外:脱退一時金

2 方法

・原則:賃金・物価の変動等による自動改定

・マクロ経済スライド:原則の改定率×調整率(0.998)

3 適用時期

翌年の4月以降

 

| ポイント

 

上では“改定率”と書きましたが、原則として国民年金は“改定率”で厚生年金は“再評価率”で改定されます。ただし、厚生年金でも加給年金額・加算額は“改定率”を改定させます。

改定率も再評価率も同じようなものですが、少し内容が異なります。

1 改定率

賃金や物価の変動を年金額に反映させるための率です。

2 再評価率

年金額に過去の標準報酬月額等を現在の価値に再評価したり、賃金や物価の変動を年金額に反映したりする率です。

分かりにくいですが、再評価率には改定率も含まれると考えられています。結局、改定率も再評価率も同じ基準で改定されているようです。

 

| まとめ

 

1 スライドは将来の負担軽減のため!

2 国民年金はスライド対象外が少し多め!

3 改定率も再評価率も同じようなモノ!



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