大阪だけ?保証金制度

| 家を借りるときに必要な費用は?

 

家を借りるときには諸経費がかかります。これがバカにならない結構な金額になることがあります。何にどのくらいかかるのでしょうか?

1 家賃・共益費

入居する最初の月の家賃を支払います。日割り計算される場合が多いです。

2 礼金

家を貸してもらうことのお礼として大家さんに支払うお金です。家賃の1~2か月分が多いです。

3 敷金

家に傷をつけたり汚したりしたとき、原状回復のために必要な補修費・クリーニング代、家賃を滞納したときの預け金として、家賃の2~3カ月分を大家さんに預けます。退去時に余ったお金は返金される建前ですが、返金されない場合もあるようです。

4 火災保険料

火災保険が必須になっているところが多いです。

5 鍵交換費用

前に住んでいた人が鍵を持っていて不法に侵入されないように、入居者が変わるたびに鍵を交換することが多いです。1万5000円程度が多いように思います。退去時に求められることもあります。

6 保証会社の保証料

家賃を滞納した場合に保証会社が入居者に代わって家賃を立て替えます。初回保証料と更新料があり、初回保証料は月額賃料の20~100%、更新料は1年ごとに1万円程度が一般的です。

7 仲介手数料

不動産屋に支払う手数料です。家賃の1か月分程度です。

1~7を合計すると、おおよその目安として家賃の4~6か月分が諸経費になります。7万円の部屋を借りるときには、引っ越し費用や家具・電化製品などを除いて40万円以上かかる可能性があります。お引越しは計画的に!

 

 

| 大阪独自ルール!?

 

必要な費用として“礼金”と“敷金”を挙げましたが、大阪や神戸、奈良では礼金や敷金がない場合があります。“礼金がないならお得?”と思われるかもしれませんが、代わりに“保証金”を求められることがあります。

“保証金”は、家賃の滞納などに備えて大家さんが先に徴収しておくお金です。“敷金”のようなものですね。敷金との違いは、保証金には“敷引き”というものがあることです。敷引きは、退去時の補修費やクリーニング代です。この金額があらかじめ決められているのが敷引きです。たとえば“保証金5か月/敷引き2カ月”などとなっています。

敷金の場合、退去時にどこを補修するのかを大家さん(管理会社)と退去者で確認します。どこをどのように補修するのかで敷金から引かれる補修費用が変わってきます。この補修費用でトラブルになる場合もあります。

保証金の場合、あらかじめ補修費やクリーニング代が決められていますので、大家さん(管理会社)と退去者でもめることはありません。

ただし、問題があります。国土交通省が定めた“原状回復をめぐるガイドライン”では、通常の経年変化や損耗などの補修費用は家賃に含まれ、通常の使用を超える損耗や毀損だけが敷金を使って補修できるとしています。

保証金はあらかじめ決まった額を敷引きとして引いてしまいますから、入居後すぐに退去した場合には損耗が少ないのに多額の敷引きがあるとしてトラブルになる可能性があります。

大阪でも“敷金/礼金”のところは増えてきていますが、“保証金/敷引き”のところもあります。今後は国交省のガイドラインに沿った“敷金・礼金”が増えてくるのではないでしょうか。

 

 

| まとめ

 

1 家を借りるときは家賃6か月分程度を準備!

2 引っ越し費用やカーテンなどの費用も忘れずに!

3 大阪では独自の“保証金/敷引き”制度があります!



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