中核市になると何が変わる?

| 全国の中核市と特例市

 

総務省によりますと、平成30年4月1日現在で、中核市は54市、特例市は31市あります。

大阪府の中核市は、高槻市、東大阪市、豊中市、枚方市、八尾市の5市です。全国でみますと、八王子市、姫路市、和歌山市、奈良市、尼崎市、船橋市、金沢市など大きな街が中核市になっています。八王子市や姫路市、金沢市などは政令指定都市を目指しているようです。ちなみに、姫路市には“区”がありますが、政令指定都市ではありません。

大阪府の特例市は、吹田市、茨木市、寝屋川市、岸和田市の4市です。全国では、小田原市、四日市市、水戸市、宝塚市など名前の知っている市が多くあります。

 

 

| 寝屋川市が中核市へ

 

寝屋川市に在住の方は広報などでご存知かと思いますが、寝屋川市は平成31年4月に特例市から中核市へ移行することを目指しています。平成28年6月に中核市への移行表明をしてから3年近くかかりますが、色々と面倒な手続があるようです。中核市移行までの日程は次のようになっています。

平成28年6月   中核市への移行表明

平成30年3月   寝屋川市議会で議案可決

平成30年6月   大阪府議会で同意可決

平成30年8月頃  国へ中核市指定の申出

平成30年10月頃  国による政令の交付

平成31年4月頃  中核市へ移行、寝屋川保健所設置

特例市から中核市になるのは分かったとしても、市民の生活は一体何が変わるのでしょうか?

 

 

| 寝屋川市民の生活はどう変わる?

 

一般的な“市”と“特例市”の違いから見てみましょう。総務省のサイトによると次のような事務が特例市ではできるようです。

1 環境保全に関する事務

・一般粉塵発生施設の設置の届出受理

・汚染又は廃液を輩出する施設の設置の届出受理

・汚染土壌処理業の許可の申請受理・許可

2 都市計画等に関する事務

・土地区画整理組合の設置の認可

・宅地造成の規制区域内における宅地造成工事の許可

・市街化区域又は市街化調整区域内の開発行為の許可

3 その他

・計量法に基づく勧告、定期検査

これだけをみると何のことはよく分かりません。要するに、汚染物質を排出したり処理したりする業者や開発行為をする土木業者の利便性が上がっているようです。府庁まで行かなくても市役所で手続きができるということですね。

次に、“特例市”と“中核市”の違いを見てみましょう。同じく総務省のサイトから書き出してみます。

1 民生に関する事務

・身体障害者手帳の交付

・養護老人ホームの設置認可・監督

・母子・寡婦福祉資金の貸付け

2 保健衛生に関する事務(保健所設置市のみ)

・健康保持、増進のための事業の実施

・飲食店営業等の許可

・浄化槽設置等の届出受理

・温泉の利用許可

3 環境保全に関する事務

・煤煙発生施設の設置の届出受理

・産業廃棄物の収集運搬業者、処分業者に対する措置命令

4 都市計画等に関する事務

・屋外広告物条例による設置制限

5 文教に関する事務

・県費負担教職員の研修

身体障害者手帳の交付は市民の生活に直結しています。車に身体障害者マークをつけているのをよく見かけますから、思いのほか身体障害者手帳をもっておられる方が多いのかもしれません。寝屋川市の資料では平成28年4月1日現在で9242人らしいです。

健康保持・増進事業も市民の生活に直結しますね。中核市になったときには保健所が設置される予定ですから、健康維持・増進のイベントがたくさん行われるようになるかもしれませんね。寝屋川マラソンももっと大規模なイベントになるのでしょうか。

浄化槽も市民の生活に直接関係しますが、寝屋川市の下水道の人口普及率は99.7%だそうですから新たに浄化槽を設置する建物は少ないでしょうね。ほとんど影響がなさそうです。

養護老人ホームの設置認可、飲食店営業等の許可、環境保全関連は事業者が対象になるのでしょう。屋外広告物条例は景観維持にうるさい地域では看板などの広告が厳しくなるかもしれません。

こうして見てみますと、特例市から中核市になると大きな変化がありそうです。枚方市のような人気のある住みやすい街になってくれることを願います。

 

 

| まとめ

 

1 全国に中核市は54市、特例市は31市!

2 平成31年4月から寝屋川市が中核市に!

3 中核市移行で市民生活が変わるかも!?



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