ネットのお墓参りをするくらいなら・・・

| お墓をどうしよう?

 

“核家族”が流行語になったのは昭和40年ころのようですが、今の日本で核家族世帯は約60%との統計(厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」)があります。

核家族化によって家族が離れて別々に暮らしていると、ご先祖様のお墓は遠くにあるという方も多いでしょう。私のようにどこにお墓があるのかさえも知らないという方は少ないのでしょうけれど…。

お墓が遠く離れているとお墓参りになかなか行けないのではないでしょうか?そこで、最近登場したのがITを活用してインターネット上でお墓参りをするという方法です。この“ネット墓参り”には賛否両論があるようですが、お寺さんもいろいろと知恵を出していることに感心します。

お墓をお寺さんや霊園がしっかりと管理してくれているのならば、(信仰や気持ちの問題はひとまず置いておいて)お墓参りはしなくても大丈夫なのですが、お墓参りが途絶えることで長く手入れがなされず放置されてお墓が荒れてしまうことが問題になっています。「私が元気なうちはいいけど、将来はお墓どうしよう?」と不安に思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

お墓の心配をしている女性

 

 

| お墓じまいという選択

 

将来のお墓に不安がある方は、“お墓じまい”という選択肢があります。“お墓じまい”は、今のお墓を撤去して他の墓地や霊園に移すことをいいます。今は永代供養をする霊園もありますから、お墓参りができなくなっても安心です。

そうは言っても勝手にお墓を移すことはできません。埋葬や改葬には市役所の許可が必要です。さらに、お寺との契約内容によっては今のお墓を更地に戻す工事が必要になるかもしれません。お墓じまいはおおよそ次のような手順になります。

1 お墓のある市役所から“改葬許可申請書”の用紙を貰って記入します。

2 “戸籍謄本”、“除籍謄本”、“改正原戸籍”などを取得します。

3 お墓のあるお寺などから“埋蔵証明書”と“改装承諾書”を貰い、“改葬許可書”にお署名・押印を貰います。

4 新たに納骨するお寺から“使用許可書”を貰います。

5 “改装許可申請書”、“戸籍謄本”など、“埋葬証明書”、“使用許可書”を市役所へ提出します。

6 許可が出たら、閉眼供養や離檀をしてお墓の解体・撤去をします。

7 必要に応じて祭祀主催者の承継の手続(民法897条)をします。

8 新しいお墓に納骨します。

ざっと見ても、手続きは煩雑で手間と時間がかかります。このような煩雑な行政手続きは行政書士に依頼してしまいましょう。報酬額は事務所や委託内容によって異なりますが、おおよそ20万円くらいです。お墓の解体工事などが必要な場合には、総額で100万円ほどかかることもあります。

今後のお墓についてご家族ともよく相談して、お墓を移すと決まったらいつ頃、誰がどんな割合で費用を負担するのかなどをはっきりとさせておきましょう。

 

 

| まとめ

 

1 核家族化でお墓が心配!

2 “お墓じまい”という選択!

3 行政手続きは行政書士へ!



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