日本初のニュータウンを再生!

| 千里ニュータウン再生計画

 

日本で初めて本格的なニュータウンが建設された地は大阪・千里です。昭和37(1962)年のまちびらきから55年が経ちました。

これだけの年月が経ちますと住宅が老朽化してきており、その建て替えが本格的に始まっています。それに呼応して、住環境を維持するために第2段階のまちづくりの計画が進められています。平成19年の10月に策定された大阪府の千里ニュータウン再生指針によりますと、次のようなまちづくりを目指しています。

1 多様な世代が楽しめるまち

2 みどり豊かで美しいまち

3 ふれあい、支えあうまち

4 持続可能性のあるまち

5 北大阪の核となるまち

6 みんなで考え育むまち

このようにありますが、抽象的過ぎてよく分かりませんよね?この中で住宅に関するところを取り上げたいと思います。

 

| 住宅の老朽化

 

千里ニュータウンは住宅が老朽化していて、建て替えが本格的に始まっています。ただ、少子高齢化の影響で、高齢化が進み空き家も目立ってきています。私は高校を卒業するまで千里ニュータウンの近くに住んでいましたが、初期に建てられたマンションは20年以上前にすでに老朽化している印象でした。

そこで若い世代を積極的に誘導するために、民間事業者を巻き込みながら住宅の情報提供機能やサポート体制を充実させていこうとしています。民間の事業者と行政との連携も視野に入れて検討するようです。

 

ツタの絡まった古い集合住宅

 

| マンションの建て替え

 

千里ニュータウンでは高齢者が増えていることからバリアフリー化、日常生活の利便性を重視しています。さらに環境の保全にも力を入れており、セキュリティー対策や緑地などのオープンスペースの設置など周辺環境への規制がなされるかもしれません。

たとえば、新しく東急不動産などが手がける“ブランズシティ千里古江台”は、山田駅まで徒歩約10分の距離にある254戸の大規模レジデンスですが、キッズルーム、カフェ、中庭、ゲストルーム、シアタールーム、コンシェルジュサービスなど若い世代の好む住環境が提供される予定です。

 

 

| 一戸建住宅の建て替え

 

千里ニュータウンの一戸建の住宅地は、各戸が土地を広くとってありゆったりとした環境にあります。新築一戸建住宅の場合、おおよそ100坪の土地に200~300㎡の建物が建てられ、価格は1億円といったところでしょうか。

ところが、最近は敷地の分割によって小規模住宅が建てられるようにもなってきました。とは言っても、約50坪の土地に120㎡の建物で5000万円クラスなので、弊社のある京阪沿線からすると大邸宅なのですが…。

今後、住宅以外の商業施設の建設を認めるのか、敷地規模を維持するのかなどの課題は、地域住民自身によるルール作りが検討されています。新たに地区計画や建築協定、景観協定、緑地協定などが定められる可能性があります。

 

 

| まとめ

 

1 千里ニュータウンは老朽化が激しい!

2 マンションは大規模なものが建設され始めています!

3 一戸建住宅地の敷地規模が維持されるかはこれから!



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